しっかりと熟成してから出荷される良心的な生産者によるピエモンテのネッビオーロ。特有の渋味はしっかり溶け込みまろやかになっている。赤い果実の愛らしい香りと相まって、すいすいと飲み進んでしまう。ほどよい酸味も食欲をそそってくれる。

ピエモンテのネッビオーロ。このワインは幾度となく楽しんでいますが、期待を裏切られたことはありません。味わいはピノノワールに近いものがあり、酸味の強いワインです。赤系果実のような香りが楽しめます。熟成されているため、渋味は角が取れており、非常にバランスの良い味わいです。やや辛口。このレベルのワインがこの価格で楽しめることは、本当に素晴らしいことです。出汁を使った鍋料理などに合わせるのもオススメです。繊細な味付けの料理とのマッチングが良いと思います。

イタリアでも冷涼なピエモンテ。そこで収穫されるネッビオーロで作られるこのワインは、ピノ・ノアールを思わせる酸味を湛えており、イチゴなどを連想させる香りが素晴らしい。また、長期熟成によりタンニンがしっかり溶け込んだ印象で、適度な渋味が厚みを与えている。特筆すべきはこの価格。この値段でこの品質。何度もリピートしているが、はずれたことがない。作り手の誠意のようなものを感じる一本。

定期的に飲んでいるネッビオーロ。しっかり熟成を経ても尚、存在感を感じさせるタンニンは緻密で、この価格帯のワインとしては感動すら覚える。イチゴのような可愛らしい香りと引き締まった渋味、やや立った感じの酸味のバランスは申し分ない。繊細な味わいは、やや淡泊な料理にマッチすると思う。

この価格帯でこのクオリティを持つワインを他に知らない。しっかりと熟成を経て飲み頃となったネッビオーロをこの価格で提供してくれる生産者に感謝、である。赤果実の愛らしい香り、ややシャープな酸味と品の良い控え目な甘味、まろやかに溶け込んだ柔らかいタンニン。他に何を求めるというのか。