資料をもとにして、東文彦の生涯の歩みを辿った。文彦の人生はどのようなものであったのか、また文彦の抱えていた悩みや、文彦をめぐる人間関係等、評伝的問題を中心に検討している。三島とやりとりした手紙を見ると、様々な問題が浮かび上がってくる。短い生涯の中でもいろいろなことを文彦は考えており、十代の三島と深く話し合っていたことがわかる。逆に、三島の悩みや生活の様子等を知ることもできる。
文彦の生涯の歩みを辿るためにどのような資料があるのかを一覧できるようにまとめた最初の本という点で、本書の意義は大きいと言える。さらに、『三島由紀夫 十代書簡集』の書簡順序について考察した。現在公表されている文彦宛の三島書簡について、その順序は発行誌により違いがある。本書では、この問題に注目した。どの資料の書簡順序が最も妥当性があるのかについて検討し、結論づけた本である。
卒業論文等で東文彦を取り上げる場合には必読の書。ぜひ本書を傍らに置いて考えながら、論文を練り上げていってほしい。
JANコード/ISBNコード:9784901351904
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