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  2. 印傳屋甲州印伝について
16世紀頃に印度(インド)から伝来し、日本人の美意識と創意工夫により育まれてきた染め革工芸 印伝。
その技法は、戦国時代は鎧や兜、江戸時代には革羽織、莨(タバコ)入れ、巾着などに用いられ、粋なステータスシンボルとして持て囃されてきました。中でも甲州印伝は、厳選された最高級の鹿革を使用し、この柔軟で軽く強靭な鹿革に漆付けする独自の技法で、個性豊かな紋様を表現しております。

そんな甲州印伝の魅力はそのままに、類い稀な美しさと実用性を叶えたのがこの《印伝》コレクションです。
鹿革の柔らかな肌ざわり、時がたつほど冴える漆の独特の色艶、そして寸分の狂いもない裁断と縫製は、まさに至宝の極み。
丁寧な仕上げで型崩れもなく、永きにわたって愛用できます。

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家伝の秘法を今に伝える「ふすべ」
 「いんでん」のルーツといわれるふすべ技法。この技法は、鹿革をタイコ(筒)に貼り、藁と松根を焚いてその煙でいぶした後、さらに松脂でいぶして自然な色に仕上げます。いぶし方によって黄褐色から褐色に染まります。熟練の職人だけが駆使できる、日本唯一の革工芸技法です。
印傳屋甲州印伝 説明画像3 印傳屋甲州印伝 説明画像4

多色の鮮やかさが冴える「更紗」
 印度伝来の更紗の文様に似ていることからこう呼ばれています。一色ごとに型紙を変えて色を重ねていくことによって、鮮やかな色のハーモニーとなります。均等に色をのせるには高度な技術と手間を要します。この更紗技法は、主に漆付け前の下地模様として使われます。
印傳屋甲州印伝 説明画像5

手づくりの誇りをこめて、磨き抜かれた熟練の技。
 「いんでん」は、すべて職人による手づくり。”漆付け三年”といわれるように、どの工程をとっても高度な熟練と研ぎすまされた勘を要します。脈々と受け継がれた伝統の技と心が、手から道具へ伝わり、そして製品の細部反映されます。この品質に対するこだわりには、お届けする製品を永く大切にお使いいただきたいという願いと、美の作り手という誇りがこめられています。
「いんでん」の主要な製造工程
1.染色
 白い鹿革を黒、紺、茶、エンジ、ワイン色に芯染め(ずぶ染め)します。一回のドラム染色で百枚単位を染めます。鹿革は一頭ごとに性質が異なるため染色にも多少の差が生じますが、これはむしろ天然素材の持ち味といえましょう。
2.裁断
 一枚革を型紙に合わせて荒断ちします。鹿革特有の角ズレの大きい部分を避け、良いところだけを選んで裁断していきます。多少の角ズレは本物であることの証とされています。
3.柄付け(漆付け・更紗)
 鹿革の上に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からヘラを横に刷りこむようにし、型紙から革をはがすと、鹿革に抜き柄通りに美しい文様が浮かび上がります。これを数日かけてムロで乾燥させると、硬質な輝きの漆柄が仕上がります。
4.縫製・仕上げ
 型紙に合わせて正確に裁断した後、一つ一つ丹念に縫製します。デザインに合わせて直線や曲線を自在に縫っていきますが、印伝革には表面に漆柄の凹凸があるので、ここにも熟練の技が必要とされます。つぎに、ハンマーで縫い目の折り返しを整えます。型崩れを防ぐため、当て革などを裏につけます。そして口金やファスナーをつけて仕上げます。
5.検品
 数多くの厳しいチェックを通過したものだけにマークのシールが貼られます。これは信頼のしるしであり、老舗印傳屋の誇りと自身の証でもあります。

独自の技法を創案し、代々受け継いできた印傳屋。
◆鹿革と漆、甲州印伝のはじまり。
 四方を山に囲まれた山梨県(甲州)は、古くから鹿革や漆を産出していたことから、甲州印伝が生まれ育つには格好の地でした。遠祖上原勇七が鹿革に漆付けする独自の技法を創案し、ここに甲州印伝がはじまったといわれています。当時の「いんでん」は漆がヒビ割れしていることから地割印伝、松皮印伝と呼ばれ、漆のもつ独特の輝きが人々を魅了しました。

◆家伝の秘法を今に伝える印伝。
江戸後期に刊行された「甲府買物独案内」(1854年刊)によると、当時の甲府城下には「印傳屋勇七」をはじめ三軒の印傳細工所がありました。しかし永い時の流れの中で印傳屋だけが残りました。それは、家伝の秘法(ふすべ技法など)が、上原家を継ぐ家長「勇七」のみに口伝されたことによります。この継承と研鑽への情熱こそ老舗としての誇りでした。なお、十二代まで門外不出とされてきた家伝の秘法は、現在では印伝技法の普及・宣伝のため、広く公開されています。

創意を育む日本美の原点。時とともに輝きを増す「漆」
◆西洋では「ジャパン」と呼ぶ漆。
漆のことを西洋では「ジャパン:japan」と呼んでいます。このように日本の代名詞になるほど漆は日本人に親しまれ、なじみ深かったのです。はるか昔から、漆をわが国を代表とする特産品であり、工芸品であったといえるでしょう。

◆すぐれた実用性と装飾性。
漆の語源は「潤う」「麗し」によるといわれています。漆のすぐれた性質が日本人の創意を触発して、古来さまざまな細工物や工芸品が生み出されてきました。漆の持つ接着力、膜面の強さ、防水性、そして独特の光沢は、実用と装飾をかねそなえた絶好の素材だったといえるでしょう。

◆時がたつほど冴える色艶。
漆の光沢は、漆という自然の素材だけがもつ輝きであり、美しさです。その生命も永い歴史によって証明されています。「いんでん」にほどこさえた色漆は、時がたつほど色が冴え、深みのある落ち着いた光沢になっていきます。なお、「いんでん」には主に黒、朱、白の漆が使用されています。
印傳屋甲州印伝 説明画像6

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