大切なのは、自然の恵みにむやみに手を加えないこと。「ありのまま」を丁寧にすくい上げる手間を惜しまないこと。そして、それぞれの「らしさ」を知り、タイミング良く引き合わせてあげることだと考えています。 だから、ofclay Mineral SPAパウダーをつくる基本要素は極めてシンプル。それは、幾重もの工程で磨かれた酸性のEnRich Mineral 1000(別府温泉精製湯の花エキス)とホウ酸、そして、アルカリ性のセスキ炭酸ナトリウムの3つです。しかし、酸性とアルカリ性の性質はまったくの正反対。この相対する性質が出会うと、激しい勢いで炭酸ガスを放出し反応が起こります。実はこれがofclayにとって最後の重要な出来事。この炭酸ガスの発生は、炭酸水素塩に対応するもので、ここで温泉泉質分類における塩類泉 1.硫酸塩 2.塩化物 3.炭酸水素塩のすべてが整い、ofclay Mineral SPAパウダーへと満たされ、閉じ込められることになるのです。 そのしるしに、SPAパウダーのリフィル袋の上部には小さな穴がポツンと空いています。これはパッケージング後も、まるで息をしているように、酸とアルカリの反応が起こって発生する二酸化炭素を逃がしてあげるために、必要な穴なのです。おそらく、こんな入浴剤はきっとどこにもないでしょう。それは、大自然のあり方に寄り添い生まれた“生きているパウダーの証”なのです。
敢えてもう一歩、踏み込んだお話します。 ofclay Mineral SPAパウダーは、巷にあふれる、温泉水の分析をし、構成成分を検知した上で薬剤を混ぜ合わせ仕上げていくような、一般的な入浴剤とは全く性質を異にするものなのです。誤解を恐れずに例えるならば、スポーツドリンクのような機能性飲料ではなく、ワインのように原料にこだわり「熟成」を通して産み出されるものとの違いのようです。だから、我々は入浴剤ではなく、もう「温泉剤」と呼びたいくらいなのです。