2019年に刊行され、多くの寅さんファンや寅さん入門者から聖地探訪の最強の指南書と高く評価していただいた『寅さんの「日本」を歩く』。重版を重ねるこの本の待ちに待った第2弾が、松竹映画100周年の大きな節目を受けて刊行されます。 本書では既刊本では触れていない寅さんの聖地を取り上げ、とくにお膝元の葛飾柴又を含めた東京について、「寅さんの故郷とは」「下町」「山手」の3章に分けて深く掘り下げています。 ほかに寅さんの雪駄の音が聞こえてきそうな重要伝統的建造物群保存地区を「京都・小京都」「宿場町」として2章、さらに寅さんがしでかした「事件」の後始末でさくらが訪れた場所にもスポットを当て、1章を設けました(「さくらもまた旅をする」)。 また、寅さんの秘密に迫るコラムや幻の作品「寅次郎花へんろ」、「寅さんの人生訓」にも紙幅を割いています。 本作では既刊本と同様に貴重なスチール(既刊本とは異なる写真)を株式会社松竹の協力で探し出し、筆者の撮り下ろした取材写真とともに百数十点収載。 とくに今回はメイキング写真に力をいれて編集しました。既刊本と併せて寅さんの聖地探訪をお楽しみいただける、強力な「男はつら