
鉢植えの置き場所、悩みますよね。でも、
基本的に置き場所は、その植物たちが好む場所においてやるのが、一番長く楽しむことができます。苗のタグの裏側に、日当たりの良い場所で、とか直射日光をさけた明るい日陰で、などと書かれていたり、本やネットで調べてみても、好む置き場所を書いていたりするので、それを参考にするのが一番よいと思います。
インテリアとして考える場合は、逆に置きたい場所はどんな植物が向いているかを考えてから、植物を買った方がよい、ということになります。
すごく日当たりがいい場所を好む植物を、うっすらとしか日が当たらない場所に置いてしまうと、元気がなくなってしまったり、枯れてしまったり・・・という悲しい結果になってしまうことも。
植物たちは、暑くても寒くても、また日差しがきつくても暗くても、動くことが出来ないから、 置き場所は、よく植物たちと相談して決めなければいけません。
とはいえ、あまりにそんなことをシビアに考えていると、好きなお花が飾れないとか、向いている場所がないとかで、花や緑が飾れない!なんてことにもなりかねませんよね。個人的には、長くずっと育て上げたい鉢植えなどは、きちんと場所を考えてやりますが、
時には、その時に咲いているお花を楽しめればよい、と割り切って自分の好きな場所で楽しむこともありますよ。
多くの場合、避けるべき場所
まず、
多くの植物の場合避けておく方が無難な場所があります。それは、
夏の直射日光と西日の当たる場所、風の強いふきっさらし、日がほとんど当たらない真っ暗に近い場所です。
どれだけ日当たりのいい場所が好きな植物といえども、特に鉢植えで育てている場合多くは、夏の直射日光がずっと当たり続ける場所、西日が強い場所は、好きではないと思います。
ましてや、鉢に直接日差しが当たる場合は、土が熱くなって、根にとっては相当なダメージだと思います。これは、避けた方が無難です。
また、高層マンションのベランダなど、風がずっと強く吹いているような場所も、葉が風で傷んでしまったり、乾燥しすぎて枯れてしまったりと、多くの植物にとって、好きではない場所だと思います。
あとは、日が全く差し込まない場所は、向いていないでしょう。もちろん、耐陰性のある植物もありますが、全く日が差し込まないのは、さすがに厳しいと思います。
日当たりの良い場所って?
日当たりのよい場所とは、太陽の光がよく当たる場所のことです。室内であれば明るい窓際、屋外なら例えば南向きの日の当たる場所などのことです。ただし、最近の真夏は特に日差しがきついので、日中多少の日よけをしてやる方が、良い場合もあります。
ちなみに、
電灯の光がずっと当たっている場所=日当たりのいい場所 ではありません。電灯の明るさと太陽の明るさは、人の目には同じように思えることがありますが、圧倒的に太陽の光の方が明るいのです。電灯の光では、日当たりが良い場所を好む植物にとって、光不足になります。
半日陰(はんひかげ)って?
半日陰というのは、解釈の幅がとても広い言葉だと思うのですが、
個人的には日の光の強さが半分に減らされているような場所と解釈しています。
木漏れ日があるような場所のイメージです。もしくは、室内であれば、厚めのレースのカーテンを引いたくらい。園芸的に言うと、遮光50%ぐらいの場所をイメージします。明るい日陰、と同じような場所です。
午前中直射日光が当たって、午後から日陰になるような場所は、半日日陰(はんにちひかげ)と、言い分けるようにしています。
耐陰性(たいいんせい)があるってどういうこと?
簡単に言えば、
日光が少ない場所でも育つ性質があるいうことです。もともと日陰を好む植物もありますが、適応能力に優れていて、日の光が少なくとも応じて生育する植物もあります。もし、日光が少ない場所に植物を置きたい場合、もしくはそういう場所しかないなど言うときには、耐陰性のある植物を選ぶと、長く楽しむことができます。
生育温度(適温)って重要?
生育温度は、植物が育っていくのに適した温度で、植物を育てる上ではとても重要です。育てる植物の適温を知っていると、例えば冬は室内に取り込んであげないといけないな、とか、真夏は少し涼しい場所に移動しておこうかなとか、世話の仕方が分かってきます。もちろん、育てていると、その環境に植物自体が慣れてきて、適温を多少外れても元気に育ったりすることもあります。
生育温度が狭い植物は、そういう意味では少しデリケートで育てにくい植物と言えると思います。
置き場所を色々かえてもいい?
植物の成長を長く楽しむという目的であれば、ころころと置き場所を変えるのは、あまりお勧めはしません。ただ、季節に応じてというなら、それは必要なことにもなります。例えば冬、室内に取り入れる場合などは、置き場所が変わることになりますが、必要なことです。
置いている場所で元気に育っている場合は、その場所を植物が気に入っている証拠。むやみに場所を変えると、ストレスを感じて、葉が落ちてしまったり、花が咲かない、デリケートな植物の場合には、枯れてしまうことすらあります。
購入した鉢植えを、その植物が好みそうな場所に置いて様子を見て、大きな問題がなかったり、元気にしていれば、そこがその鉢の定位置と考えてあげましょう。
植物は、極端な温度や環境の変化を嫌います。なので、苗を買ってきてすぐなどは、環境が変わる(温度が変わる)という意味で、よく様子を見てあげてほしいと思います。