新しいコミュニティづくりは、現代に生きる私たちが直面している大きなテーマのひとつです。
人間は、元々共に生きる共同体なしでは生きられない、共同体とは切っても切り離せない存在ですが、近年家族形態は核家族から個家族化へと分断され、地縁・血縁の絆も弱まるばかりです。このように従来の共同体が崩壊していくとともに、心の危機とも言える不安の増大と病的な社会現象が多発しています。
効率ばかりを求める、行きすぎた競争社会の行き詰まりを打開するカギは、一人で生きていかなくてはいけない、でも一人では生きていけない私たちが、一人ひとりの個性と存在価値を大切に“共に安心して生きられるコミュニティ”をどうつくっていくかということにかかっているのではないでしょうか。
（まえがきより一部抜粋）

第一章　新しいコミュニティの考え方
第二章　まちづくり計画の立て方
第三章　まちのビジョンづくりの実例
第四章　NPO法人などの新しい集団・組織の活動
第五章　全国各地の安心の場づくりの事例
第六章　コミュニティビジネスをコミュニティ産業に育てる道筋
第七章　地域に根ざしたイベントによるまち起こし