お客様よりペーパーを二次使用(ハンドメイド作品販売)可能であるかご質問を頂く事があります。

本件については、過去に弁護士の方等、法律の専門家が回答された内容を多数拝見しても、可否の意見が分かれています。

私共のストアとしては、同じご質問を多数の方より頂く事もあり、参考として頂くための指針として、以下に見解を記載させて頂きます。

■著作権と商標権

 販売されているペーパーを使用してハンドメイド作品を出品するには著作権だけでなく、どちらかというと商標権に注意する必要があると考えています。

 著作権については、「譲渡による権利の消尽」という法律上の規定があります。譲渡権(著作権法26条の2)

 不正無く、適法に対価を払って購入したものは、その後の譲渡に著作者の持つ著作権の権利は及ばない。

 自由に譲渡できることを意味します。

 問題は商標権です。

 商標登録されている図柄等を使用してハンドメイド作品を販売すれば、商標権侵害等の問題は生じ得ます。

 適法に購入したものであっても、商標権が存在する商品を、その権利者のものと第三者がわかるような使い方で無断で改変して使用し、権利者より訴えられれば刑事罰に該当する可能性があります。

(買ったままの状態で何も改変せずに販売するのは適法です)

■販売しているペーパーについて

 ストアで販売するペーパーは、作品販売の可否について以下に分類できます。

 1.すべて商用利用NG
 2.手作り市やネット販売など小規模ならOK
 3.商品タグに指定された表記をすればOK
 4.すべて商用利用OK

 本件について、過去に多数のメーカーへ直接確認したのですが、多くが商用利用NGまたは無回答でした。

 好きなデザインを自由に作品販売できないのは残念ですが、メーカー無回答を含め、多くのペーパーナプキンは1に該当と考えています。

 上記2に近い形では、私共のストアで販売するHOME FASHIONというドイツのブランドは、かつてメーカーに確認したところ、デコパージュ作品のネット販売はNG。対面のフリーマーケットのような場所で極少量なら黙認との見解でした。(誰もわからないだろうという言葉でした)

 しかし、HOME FASHIONの経営者が変わり、再度確認したところ、まったく余地なく全てのペーパーナプキンが作品販売不可と伺いました。現在は1(商用利用NG)と考えています。

 上記3に近い形では、イタリアのスタンペリア Stamperia社のペーパーは、作品販売時にスタンペリア社のペーパーを使用していると表記すれば、作品販売可です。

 4としては、現在、日本のメーカーであるFRONTIA フロンティアのペーパーナプキンが完全に作品販売可です。現在ストアでデコパージュ用ライスペーパーを販売しているポーランド ITD COLLECTION社の製品も、何も表記せずにハンドメイド作品を創り、ネット上、対面どちらでも販売する事ができます。

■上記をふまえた見解

 商用利用不可、または不可と考えられるペーパーを使用して、どうしても作品販売したいという場合は、ねばり強くメーカーや権利者に問い合わせて二次使用の許可を求めるか、デザイン使用の契約を締結し、使用料を支払って作品販売する事になります。

 単に安全にハンドメイド作品を販売したい方は、数少ない作品販売可能なペーパーをうまく活用する事になります。

 デコパージュ等の講師となられ、生徒さんのレッスンのために資材利用として使用するのは、どのペーパーを使っても問題ないというのが現時点の見解です。

 個人の趣味として自身のために創作する場合はもちろん、作品創りを楽しむ目的で、不特定多数へ配布するわけでなく、特定の方へ個人的なプレゼントとして差し上げたり、ブログやSNSに営利目的ではなく趣味としてハンドメイド作品を掲載するのは、ストアで販売している全てのペーパーが使用可能です。

 買うと高額になるようなブランド、またはキャラクターのデザインのペーパーで、格安にオリジナルの雑貨を自分のために創ったり、ギフトとして差し上げて喜んで頂いたりという事が、健全な楽しみ方なのかもしれません。

2018年6月10日追記:

長い間、何度か直接メールをお送りしてもご返信を頂けなかった
ドイツのエルンスト フライホフ(Ernst Freihoff) 社に、
ようやくコンタクトを取る事が出来ました。

また、同社へ正規販売店として事業者登録を行い、はじめて
直接取引による同社製品の輸入に成功しました。

その際、登録された事業者が販売する同社製品(デザイン)を
デコパージュやスクラップブッキング等のハンドメイド作品に
使用し、その作品を販売する事は法的に問題ないと伺いました。

当然ながら、同社製品を無断コピーし販売するような行為は
禁止であると伺っています。

CCPOPO・シーシーポポ・Yahoo!店が販売する同社のクロモスは
作品販売可能と表記します。

2018年8月22日追記:

ロシアのSeven Craft社が2013年に立ち上げたクラフト用品のブランド「クラフトプレミア Craft Premier」

そのラインナップの一つであるデコパージュ用ライスペーパーを新規お取り扱い開始しました。

本品は同社専属デザイナーが自社独自のオリジナルデザインで生産しています。

伺ったところ、1枚1枚丁寧に手間をかけ、手作りによる工程が多い製品ですが、本製品を使用して創作したハンドメイド作品は、特に何も表記せずにネット上、対面どちらでも自由に販売する事ができます。

CCPOPO・シーシーポポ・Yahoo!店が販売する同社ライスペーパーは作品販売可能と表記します。

※一時期、ti-flair(ドイツ)のペーパーナプキンが二次使用可能ではないかというお問い合わせを多数頂きました。ti-flair(ドイツ)のデザインは著作権で保護されており、作品販売(二次販売)不可です。個人の趣味としてご利用下さい。詳細は こちら をご覧下さい。