強竜軍団に招聘されて、成績を残すもフロントにはウケが悪い。
でもプロを要請する腕は超一流。長年番記者を務めた記者さんの視点から見た、聞いた、感じた 落合博満。
アンチの方にもオススメの一冊です。

買わなければ！と思って書店へ行ったらどこにも置いてなくようやく増刷版を手に入れて届いたらその分厚さに驚き。
ただそのボリュームを感じさせないほど素晴らしい内容であっという間に読了。

落合さんに導かれ選手や著者が年月を重ねるにつれ徐々に真の「プロ」になっていく姿を見る臨場感がたまりません。
とりわけクライマックスとも言える監督退任の第12章からエピローグまでは自分自身がロッカールームで落合監督の話を聞いているような錯覚を覚えるほどで完全に引き込まれてしまい落涙してしまいました。

落合博満という人物を語った書物は本人の著書を含めてもこれまでもたくさんあった。しかし、ここまで歴史と第三者の言葉をつむいで一つの物語を完成させたものは初めてであり、あとにも先にもこれを超えることは、落合氏が自ら自伝を記しても無理だろうと思う。ほとんどが監督落合の章なので、選手時代、解説時代、GM時代には触れていないが、その時代のことでも想像を駆り立てるような熱い厚い書物である。デジタル全盛のこの時代に、ここまで次のページをめくりたくなるものはない。

その場その場の情景が具体的に描かれており読みやすく、とても分厚い書籍でもすぐに読み切れました。あまりに具体的すぎるのでおそらくフィクションの要素はかなりあると思いますが、知った選手に感情移入しながら読み進められました。
特に山井から岩瀬への継投完全試合の話では、宇野、森、岡本、山井、岩瀬、そして落合本人のそれぞれの葛藤を感じることができ、とても感動しました。

ものすごく面白かったです。落合監督のリアルタイムを知っている上でその裏側の事情がわかることで、さらに面白さが増しました。そして何より落合監督の思考の奥の深さや優しさなどを感じます。また、文章も面白さが増すように綴られていて読んでいても疲れ知らずでした。推理小説を読むように早く先に進みたくて、何百ページとあるのに3日で読み切ってしまいました。

特に落合中日をリアルタイムで見ていた人におススメです！
あの時のあの態度にはこんな裏があったのか…批判されると分かっていながら苦しさを誰にも話さず全て受け入れながら孤独に戦っていたのか……ここまでストイックでいられるなんて…
監督のプレッシャーとは比較になりませんが、誰にも吐露出来ずに孤独に戦っている時に響く一冊です。

それなりの厚さの書籍でしたが、内容が面白く、２日で読み終えてしまいました。確かに監督の頃の落合さんは、あまりマスコミに喋ることもなく、何を考えているのかわからないという印象を持っていました。しかし、今回、この書籍を読んでみて、そのうえで、もう一度、落合監督時代の中日の野球を見てみたい衝動に駈られてしまいました。。

これだけ好き嫌いのわかれる人はいないのでは。名前を聞いただけで嫌う人もいる。でも本人は多分人の評価は気にしていないのでは。シャイで人見知りで、先を読む力はすごい。嫌いな人も、私のように好きな人も小説を読むように一気で読めます。落合又一段と好きになりました。アンチ落合の人にもぜひ読んでほしいなぁ。

文春連載中から楽しみによんでいました。楽天マガジンを利用して読んでいたのですが、途中から楽天マガジンではこの作品読めなくなっていので、単行本が発売されたら読みたいと思っていたので、迷わず購入しました。最後まで読んでスッキリしました。やはり落合さんは選手としても監督としても孤高で偉大な方だった。

現役時代から落合氏のファンでした。
性格から誤解されがちなことなど気にせず成績を残し，
同様に相手にもプロ意識を求める非常に有能な方だと
改めて認識させられる一冊です。

偏った思想や偏見の多いジャーナリストには失望している日々ですが，
良い内容の本人出会えたと著者にも感謝しております。