四国・久万山に封じられ三百年を独り生きる妖怪狸・千狸は、幽霊が見えると気味悪がられ孤独に暮らす少女・三春と出会う。暇つぶし程度と三春にかまう千狸だったが、共に四季を巡るうちに互いの孤独が雪解けて――。　かつて八百八狸を統べながら、現在は四国・久万山に封じられた大妖怪・隠神千狸。たった独りで三百年を生きる彼はある時、あやかしが見える体質のせいで気味悪がられ、孤独に暮らす少女・三春と出会う。<br>　山から出られぬ自分にとって、丁度良い暇つぶしだ。<br>　そんな軽い気持ちで三春をかまい始めた千狸だが、過ぎ往く四季を幾度も巡り、共に笑い共に遊び、時には喧嘩して振り回されるうちに、いつしか“隣に誰かがいてくれる”日々が当たり前のものになっていき――。<br>　これは孤独を厭わぬ妖怪狸と孤独を嫌う少女、二人の孤独が雪解けていく物語。<br>岡田　遥
角川書店
2018年12月
アヤカシ　ユウジン　ニツキ　メグル　シキ　ノ　タヌキタン　タヌ　キタン
オカダ　ハルカ
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