「風雲児たち」の番外編として前野良沢や杉田玄白が「ターヘルアナトミア」を翻訳し「解体新書」を出版するまでの物語。学校の教科書では杉田玄白の方が中心になっているように思いますが、本書は前野良沢がクローズアップされています。（杉田玄白は「蘭学事始」の中で翻訳は前野良沢が主導していたと述べてますから、これが真実に近いのかも。）「解体新書」とは関係のない人物にも結構ページが割かれているのはいつもの「風雲児たち」のテイストで、相変わらずの作者の趣味だと思いますが。いつものドタバタギャグのみなもと太郎ワールドを楽しみながら肩の力を抜いて読むことをお勧めします

解体新書刊行に至るまでの前野良沢や杉田玄白らの苦闘や林子平、高山彦九郎、平賀源内らとの交流など、ギャグを交えながら描かれており、一気に読み終えることができた。歴史好きには大変面白いマンガです。