こんにちは、ゲストさん
[ ログイン ]

HUS LURE(ハスルアー)とは

HUS LURE(ハスルアー)は今をさかのぼること半世紀前にアメリカで生まれ古くはLES DAVIS,EVANS. LUHA JENSEN などというオレゴン州の名門釣具メーカーが製作を手がけてきた。
日本にもルアーの黎明期に輸入され細々と販売を開始したものの、ヨーロッパ製のルアーに押され長い間日の目を見ることはなかった。たしか、当初はオリンピック釣具が輸入をしていた。
ルアーフィッシングの黎明期でもある50年くらい前はまずスプーンはミノーとともに、大型魚すなわち、本流、湖で使うものとして紹介されていた。
それは中禅寺湖だったり、芦ノ湖だったり、はたまた作家開口健氏が世に出した銀山湖での釣りに使うためのタックルであったのだ。
それがあるとき急に渓流スプーンの王者、そしてデファクトスタンダードルアーとしての地位を築いたのはおよそ30年ほど前のことになる。
そして今なぜ渓流ルアーの頂点に立って、依然としてそのステータスをたもっているかについての考察の片鱗を以下のフィッシングマガジンGIJIEに記載した



ハスルアー (GJIE 2006年10月出版:古道具の釣り暦 掲載)

ルアーは何かのきっかけで、これがいいと思い込むと集中的にそれを使うようになる。
当然ながら釣れるルアーは使用頻度の多いルアーだ。そして釣れるに従って使用頻度の多いルアーをいいルアーだ、と思い込むようになる。ぼくがハスルアーばかり使い出したのもそういう思い込みが原因だったと思う。数多くのルアーの中から自分の得意ルアー、好みのルアーを探し出すのは結構至難の技ではあるが、何かのきっかけがあると、いとも簡単にそういう思い込みの世界に入り込むことになるものだ。
僕がハスルアーを使い始めたきっかけは「東北ではみんなハスルアーらしいよ」、という嘘とも本当ともつかない話を聞いたときだった。当時はスプーンの中でも一番安価なルアーがハスルアーだったこともあって、みんなタックルボックスにはひとつや二つは入っているルアーだった。渓流はスピナー、スプーンは湖。プラグはブラックバス用、と誰もが頑なに信じていたころの話である。
そんななか僕は渓流で疑心暗鬼でハスルアーを投げてみた。すると運よくヤマメがヒット。渓流でもスプーンで釣れるのか、そういう思いと、ハスルアーはすごいルアーだという思いが重なり、釣りの新しい世界が開かれた思いになったものだった。こうなると否が応でもハスルアーばかりを使い続けることになる。当然ながら他のルアーなど使わないのだからハスルアーは釣れる、ということになる。また同じルアーばかり使っていると慣れが出てきてキャストもリトリーブも良くなってくる。きわどいポイントにもキャストが決まるようになる。徐々に釣果も上がり始め、ますますハスルアーはいいルアーだと思い込んでくる。自然とこんな思い込みと釣果のサイクルが確立する。
誰でも自分の得意ルアーを見つけ出しそれが良く釣れるルアーだと思い込み、それが釣果につながっていくには多かれ少なかれこれに似た背景が隠されているものだ。
ただそうなる為のルアーにはそれなりの素質がなくてはいけない。思うにその素質とは3つの要素で成り立っていると思う。その要素とは価格、サイズ(重さも含む)、色、ではないだろうか。中でも価格は重要な要素だ。ハスルアーが千円だったらこれほど多くの釣り人に使われただろうか。応えはNOだ。高いから買わないという単純な図式ではなく、価格の高いルアーはやはりきわどいポイントにキャストするのを躊躇させる。無理もないことだ。結果釣果は上がらず、ルアーの評価も上がらなかったに違いない。スプーンの中では最も格安なルアーだったからこそみんな思い切って厳しいポイントにキャストでき、よい結果を残すことになったのだと思う。そしてハスルアーが10グラムだったら、そしてハスルアーが黒だったら、これほど人気を博しただろうか。たしかにハスルアーには金、3.5グラム以外のバリエーションも数多く作られている。しかしそれらは単にハスルアーの名を身にまとった普通のスプーンに他ならない。ハスルアーといえば3.5グラム、金という地位を築いたのも、きっと渓流においてはまさに的を得ていたデザインだったからではないだろうか。いまや渓流ルアーの代名詞ともなったハスルアーではあるがやはりこのルアーには先天的な素質があったことには疑いの余地はない。第二、第三のハスルーの登場のときこの3要素がまた当てはまるのか今から興味津々である。

写真提供 GIJIE⇒


どのハスルアーを使ったらいいか

ハスルアーにはウエイト、カラーによって様々なタイプがあります。
これらの多くのハスルアーファミリーの中で渓流や湖のキャスティングで一番効果的なタイプは3.5グラム ゴールドXGプリズム(#0151)です。(左の写真)
このルアー一つで山岳渓流から本流、そして湖に立ち込んでのキャスティングまですべてがカバー可能です。
その他のサイズ、カラーも時には効果的なこともありますが、3.5グラム ゴールドXGプリズム(#0151)を中心においてあくまで緊急避難的な考え方でその他のサイズ、カラーを準備すると言う考え方がおすすめです。

カラー
カラーによって大幅に釣果が変わることは余りありませんが、まず認識しやすく、且つ小魚がキラキラ光る状態に近いものが選択の基準です。それらを総合的に備えているカラーがゴールドXGプリズム(#0151)です。

ウエイト
ウエイトの基準は対象魚の大きさではなくキャスティングの距離が対象となります。3.5グラムではポイントまで届かない大きな場所では7.0グラムの選択の余地があります。
また2.3グラムは3.5グラムと同じラインを使った場合に沈む速度がおそくなりますので小渓流の浅場を狙うのには都合が良い場合もあります。
ただ、3.5グラムを完璧にマスターしてから7.0グラム、2.3グラムという特殊ウエイトを使うことをおすすめします。
キャスティングの度にウエイトを変えていると、最終的には自分の釣りができないままに終わってしまうことにもなります。


カラー別の主な特徴
#0581 ホワイト地にプリズムシート
日中の乱反射太陽光線の多い川でも視認性が良く使いやすいカラー。リアルミノーの輝きには欠け人工的なカラー。山岳渓流の深場のイワナなどに効果がある。
#0580 黄色地にゴールドプリズム
薄暗い朝夕のまずめ時にも視認性の良いカラーではあるが、人工的。山岳渓流イワナに効果があるが活性の高いときに使用するカラー。
#0315 赤のグラデーション
特に優位性をもたない。視認性にも欠け使いやすさに欠ける。
#0314 レインボウ
特に優位性を持たない。視認性にも欠け使いやすさに欠ける。
#0158 黄色地にシルバープリズム
視認性良い。山岳渓流の薄暗いゴルジュ帯でのイワナ狙い向き
#0157 赤地にプリズムシート
赤地部分は視認性に欠けるがプリズムタイプ。水中ではレッドは目立たないカラーで活性の低いヤマメなどには効果がある場合がある。
#0151 ゴールドにゴールドプリズム(YF&Sセレクト)
ゴールドは乱反射や朝夕のまず目にも視認性が良く使いやすい。またアクション時の輝きはリアルミノーに通じる。ヤマメ、イワナなど渓流のトラウトには絶大な効果を持つ。水中ではナチュラルなリアルミノーの輝きを発する。
#0150 シルバー地にプリズム(YF&Sセレクト)
0151とほぼ近い特性を持つが日中の乱反射のある水面では視認性は低下する。反対に水中では目立つので活性のの高いときには効果的。ヤマメよりもイワナ向け
#0131 ゴールド地にレッドヘッド
とくに優位性はない。渓流では人工的な目立ち方が気になる
#0130 シルバー地にレッドヘッド
とくに優位性はない。渓流では人工的な目立ち方が気になる
#0075 レッド地
視認性が低く暗いときは使いにくい。活性の低いときゆっくり引くと効果的な場合もある。ヤマメ向き
#0074 フロッグ
視認性が低く暗いときは使いにくい。活性の低いときゆっくり引くと効果的な場合もある。ヤマメ向き

ハスルアーの操作の基本

ハスルアーでまず表層をリトリーブ

ハスルアーは表層に魚を誘い出してヒットさせるビジュアルフィッシングが基本です。その方法を左の写真で説明すると以下のとおりです

1)まずポイントにキャストし、カウントダウン無しでリトリーブを開始します。写真の例ではまず淵の白泡のなかにキャストします。白泡の仲にキャストすることで着水時の音を消し、自然なプレゼンテーションが可能になります。

2)プレゼンテーション後はゆっくりとリトリーブをはじめ、まずハススルアーがどこを泳いでいるかを確かめます。早くルアーを捉えることがエキサイティングな釣りに繋がります

3)白泡の消えるあたりから手前にかけてがヒットゾーンです。右上の岩の下に潜む岩魚が追いかけてきてハスルアーを捉える様を視認しながらの釣りは正にエキサイティングです。

4)イワナなら巻き上げ寸前でヒットすることも多いので最後まで気を抜かずにリーリングします。ヤマメの場合は白泡の消えるあたりがヒットポイントになります。

5)通常ヤマメの場合は一投、二投のうちにヒットしますがイワナの場合は何度も繰り返しキャストをしてからのヒットもあるので完全に追いがなくなるまでキャストをします。



ハスルアーで深場を探る

ハスルアーでまずは表層を探ったあとで次は深場をも探ります。ハスルアーは比較的深い場所が苦手のルアーなので深場にルアーを送り込むのには一工夫必要になります。

1)落ち込みの水流の白泡にルアーをキャストし、水流にのせカウントダウンします。
2)水流の巻き返しが少なく、まっすぐに沈む滞留帯を探し、そこにルアーを導きます。
3)カウントダウン中もヒットの可能性があるのでラインはいつもタイトに保ちます。
4)目標の深さまでハスルアーが到達したらロッドを並行から下げ気味にしてハスルアーの浮き上がりを押さえながらリトリーブします。
5)この写真では大石の左右両方がポイントになっていますので同じような方法で表層と深場を探ります。
6)このようなくらい天気の時にもゴールドは視認性がよいのでビジュアルフィッシングが堪能できます。


ハスルアーのチューニング
1)シングルフック ハスルアーの発売時期によってはシングルフックが付属しているときもありました。シングルフックの利点の第一はリリースが格段に容易で、キャッチアンドリリースの際も魚を守ることができます。またフッキングもトリプルと大差ないと事から可能であればシングルフックをおすすめします。
シングルフックは市販のものを使用しても問題ありませんが、今までの実績からすると海釣り用の伊勢尼ゴールド、海津がアクション、フッキング相生が良いようです。
特に渓流のイワナ、ヤマメには海津、サクラマス、湖の大型魚には軸の太い伊勢尼(ゴールド)がおすすめです。
伊勢尼ゴールド、海津は軸が短いので強いより糸でアイをつくります。1センチ程度の長さのアイが最適の長さです。
2)ティザータブ 最近市販されているハスルアーにはあらかじめフック部分にティザータブ付きのものが売られています。
ティザータブの効果は定かではありませんが、特に同じ場所を何度も攻める場合にはタブを付けたらいはずしたりする方法もためしてみる価値はありそうです。
ただ大きさによってはアクションをそこねることもあるので大きさに合ったタブを使うことが必要です
3)シャープニング ハスルアーのフックは使っているうちにポイントが甘くなります。爪に立てて滑ってしまうようではすぐにシャープニングが必要です。また使わないときも錆によってポイントが甘くなっていることもあるのでハスルアーを使う前には必ずポイントの点検をしてください。
シャープニングにはオイルストーンなどのきめ細かな砥石を使うとポイントが長持ちします

ハスルアーを最大に生かすタックル
ロッド 渓流のイワナ、ヤマメ、タイプは5.5フィートから6.5フィートクラスの超ファーストテーパーロッドがおすすめです。
特に渓流はピンポイントにハスルアーをキャスティングする必要がありますので、釣り味よりもコントロールを最重要視します。
いろいろなタイプのロッドでファーストテーパーのものがありますのでトラウトフィッシング用にこだわらず、幅広い選び方が自分に合う好いロッドを見つけるこつです。
一昔前になりますが、フェンウイックのFSシリーズなどの名竿がハスルアーには最適なロッドです。
湖のトラウト用キャスティングロッドもファーストテーパーのミディアムライトロッドが最適です。なお湖では7グラムのハスルアーも使うことを視野に入れてロッドを選ぶことが必要です。

リール リールは基本的にはスピニングリールをえらびます。ハスルアーは比較的スローリトリーブにも対応しますがギアー比は5.5以上が必要です。
一日中渓流で使用するためには重量モ200グラム前後の軽いスピニングリールがベストです。最近の軽量高性能なリールは勿論、ミッチェル408、アブ33なども使い慣れるとハスルアーフィッシングには大変マッチするリールです。

ライン ラインは5ポンドが最適です。ライトラインは水切りが良くハスルアーの沈降速度がはやく渓流ではねがかりの原因ともなります。
またラインはキャスティングに大きく影響を与えますので一度決めたラインはその特性を十分マスターするまで使いこなすことが必要です。
ラインは理想的なハスルアーキャスティングの重要なポイントです。
キャスティングの後でラインが水流に押され大きく弧を描くようなときは、ハスルアーは通常のリトリーブよりも早いリトリーブになります。使用ラインの弧の描き方とその感触を会得することが好い釣りに繋がります。

ハスルアーの思い出

大井川のあまご。20センチ強の小物のあまご。朱点が鮮やかだった 東北の小河川のイワナ。キャストしてリトリーブをしたときにはすでにヒットしていた。 新潟のイワナ。ずっしりとした重みのある中型イワナ 真夏の渓流。ハスルアーがもっとも得意とする場面だ

ハスルアーを使い続けて自信がついてくると釣れない原因をルアーのせいにしなくなります。
とくに渓流釣りはルアーの種類による釣果の違いがあまり出ない釣りです。
とにかく、ハスルアーを信じて、ひたすら使い続けることが、良いハスルアーフィッシングの近道になります。調子が悪いときでもルアーを変えても状況の変化は起こりません。万一他のルアーに変えたときにたまたまヒットしても、それはルアーを変えたからだということはいえません。もし、そのときにあきらめずにハスルアーを使い続けていたらその魚はハスルアーで連れていたかもしれません。
刻々と過ぎ去る釣りの時間はルアーを変えている時間など一番もったいない時間です。とにかく、ルアーを変えているときには魚は釣れないのですから。
そんなことをしている間にゴールデンタイムは過ぎていってしまうのです。
ハスルアーは大変多くの釣り人が大変多くの魚を釣っているルアーです。今日の釣りはこのルアーと心中だ!そんな気持ちがあってこそ初めてハスルアーの世界が開けてきます。
フィッシャーマンの皆様、ハスルアーで自信に満ちた楽しい釣をしてください!