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ニック社(Nic)訪問記2004

出迎えてくださったのはヨゼフ・ヘルテンベルガー社長以下、ご家族の皆さん(写真はパッケージにも登場しているお孫さん)。

NIC社の歴史や哲学をお話いただいた後、早速工場へ。
ボードーヘニシ社のために増設し、1996年には2200平方メートルになった工場は天井が高く、沢山の光が差し込む清潔で快適で機能的でした。工場ではお馴染みのNICスロープをはじめ、ドラムの玉落とし乗用シリーズがテキパキと生産されていています( cubioシリーズは見ることができませんでした)。

NICスロープは部材を仕上げた後、鉄の型枠にずれないように設置して木工ボンドで接着。ドラムの玉落としも同様に、上下と真ん中に入るプレートと柵の部分になる棒状のパーツを組み合わせていくのですが、強度を増すために棒は長い通し柱になるものと短いものを使用しています。この行程で面白かったのが玉を入れる作業です。
ドラムの玉落としには小さな木の玉が赤・青・黄・緑と各8個づつ入っているのですが、スコップのようなプレートに予め8個の穴が開いており、これを玉が入ったケースに突っ込み持ち上げると玉が8個残る仕掛けになっていて作業効率が上がる訳です。ナルホドナルホドと感心することしきりです。

早速、作業をさせていただき、3個分のドラムの玉落しが出来上がりました。今、入荷してきている商品にボクが玉を入れたものがあるかもしれません(笑)。
奥へ進むと塗装と研磨行程です。

専用の台に載せられた商品を塗装し、乾燥したものは大型の臼状の機械に、綿飴を作るようなこの大型の臼には小さな木のチップが入っており、グルグルと常に回り続けています(写真左)。

この中にパーツを入れると波にのまれた木片のように、埋もれてたり飛び出したりを繰り返していくうちに乾燥と艶出しが終了する機械でした。
その隣のブースではジグソーと使った作業で、NICスロープの部品(船など)がどんどんと切り出されていましたが、機械で大まかに切り取った後は職人さんの手作業で、それはそれは見事なものでした。
新作の足こぎ2輪車(LIKE a BIKEみたいなもの)を試乗して工場内をウロウロした後、巨大な倉庫へと向かいます(右写真:CEマークと重量規格のTUVの焼印)。
ここでは機織りのイネスやロッテ(後継者がいなくなったBORN社の織り機のデザインを2000年に買いあげ製造しています)の箱詰め作業も行われていました。

今までイネスなどの最初の織りはどうしているのだろうと疑問でしたが、女性が1つ1つ丁寧に織っている事がわかり、謎が解けました。
続いてはボードーヘニシ社(Bodo Hennig)の行程です。

ボードーヘニシ社がNIC社の手によって再生されたのは記憶に新しいところですが、ドールハウスシリーズや廃盤になっていた小物シリーズも生産されることになり、その中でも作りこみのスバラシさで定評のあった小物シリーズの組立工程を見せていただきました(復刻された蓄音機:写真右)。
特に蓄音機(実際に音がなります)と足踏みミシン(こちらも足踏みを踏むとベルトが回り針が上下してミシンが動く逸品)の細かさ、動きの滑らかさに感動しました。

NIC社のモノつくりの丁寧さを改めて肌で感じ、ドイツ国内のおもちゃ屋さんにNIC製品が必ずある・・この理由がわかった気がしました。
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