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九谷焼佐野窯の赤絵は江戸後期に能美市佐野の地に陶祖 斎田道開にて創始され、
明治から昭和初期まで「九谷といえば赤絵」と称されるほど一世を風靡しました。
「ただ一身の栄達を望まず、郷土の産業を啓培して国益を増すの道を開く」
斎田伊三郎は晩年、このような高い志から「道開」と号しました。道開は九谷庄三と共に
『九谷中興の祖』と云われ郷土みなその徳を慕い、敬う、稀代の名工であり、毎年5月に
行われている「九谷茶碗まつり」はこの2人の名工の慰霊祭が起源となっています。
斎田道開(さいた どうかい)1796〜1868年
九谷庄三(くたに しょうざ) 1816〜1883年
地元の方は通りすがる際、手を合せ一礼して行かれる
 当初、茶碗祭りは道開の命日である6月16日に行われていましたが、梅雨時で度々雨になったことから、何度かの変更ののち現在の5月3,4,5日に定着しています。最初は佐野神社の境内で戸板を敷いて3軒くらいで行われました。こちらの宮司さんのご先祖様が最初の茶碗祭りの祈願を行ったようで、初めてということもあり大繁盛だったとのこと。朝になっても売上が勘定しきれないほど売れたという話を伝え聞いているそうです。
■斎田伊三郎(別名:桶屋伊三郎)
 佐野村の豪農 桶屋伊三右ヱ門の長男として生まれる。道開は晩年の雅号です。16才で若杉窯へ行き本多貞吉に製陶の技を習う。21才から山代にて5年間南京写し染付の技法を習得し、再び若杉窯へ帰り、赤絵勇次郎について赤絵の奥義を身につける。その後、京都、肥前伊万里、丹波、美濃、尾張など諸国の陶業地を歴遊、1830(天保元)年郷里に帰りました。
 帰京後、若杉窯の発展に大きく貢献し、40才で若杉窯を辞して佐野に帰り独立、陶画塾を開き多くの門弟を集めました。1868(明治元)年73才で没す。狭野神社境内弁天山に祖霊社として祀られ、翌年門人らが記念碑を建立し、その偉業が讃えられました。
 1903(明治36)年、生前の功を賞せられ「祖霊社祭神斎田伊三郎命」の神号が許され、その後「九谷陶祖神社」と改称され例祭に合わせ茶碗祭りが催されることになり今日に至っています。
■九谷庄三の昔話
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