山梨県勝沼。
この町は大部分に扇状地が広がり水はけの良い土地、寒暖の差が大きな紀行、また1,000ミリ程度の年間降水量と、ブドウの栽培に非常には適した条件の地であり、古くは江戸時代より甲州種の栽培が行われるなど、日本でも有数の銘醸地にワイナリーを構えるのが盛田甲州ワイナリーです。
盛田甲州ワイナリーの設立は1973年。この歴史の裏にはさらに深い歴史がある。グループ企業の祖先、盛田家11代・久左衛門が1881年に愛知県常滑市小鈴谷にてブドウ畑を開き、「ワイン先進国フランスのようなワイン造り」に挑戦したという歴史だ。しかしながら、当時世界的に猛威を振るっていたフィロキセラ(根アブラムシ)が盛田葡萄園にも襲いかかり、たちまち葡萄園は壊滅状態となってしまいました。フランス並みのワイン造りを目指した夢は、残念ながら果たされませんでした。
その1度は潰えた夢を引継ぎ、日本のボルドーとも言われる銘醸地「勝沼」へとところを移し設立されたのが、この盛田甲州ワイナリーなのです。ワイン造りへの情熱は100年の時を超え、今なお醸造家たちに受け継がれています。
「ワインは農産物である」、これがワイン造りの原点。
これが工場長・井上氏(写真)の考え方。
醸造の過程での処理や調整を極力控え、葡萄がもつ本来の味をそのままボトリングするというイメージで仕込むことで、素直な葡萄の風味に仕上がります。良いワインは良い葡萄から、自然の恵みへの感謝を忘れない、そんな思いを大切にしています。
ワイナリーの裏側には自社農園を所有。カベルネとシャルドネを栽培し、毎年限定数量を醸造しています。 |
写真の重厚な機械はワインを充填する機械。瓶内を不活性ガスで置換して充填しますので、ワインに不都合な酸素に接触させずに高品位に充填できます。 |
ワイナリー内にある樽。樽熟シリーズはここでゆっくりと熟成され、そのときを待ちます。 |
女性目線での梅酒やスパークリングワインの企画など新しい商品の企画・開発にも余念がない。梅酒は天満天神大会で9位に入賞するほどの実力。 |
マスカットベリーA、甲州などワイナリーを象徴する品種が「国産ワインコンクール」、「ジャパンワインチャレンジ」などで入賞、その実力は国内でも認知されてきた。
しかしながら、まだこれはスタート。世界に認められる味を求め日々探求に余念がありません。、
Japan Wine Competition(国産ワインコンクール)は国産原料ぶどうを使用した国産ワインの品質と認知度の向上を図るとともにそれぞれの産地のイメージと国産ワインの個性や地位を高めるために2003年より開催されているコンクールです。
受賞暦
| 年 | スタイル | 賞 | 銘柄 |
| 2011年 | 国内改良等品種 赤 | 銅賞 | 樽熟成マスカットベリーA 2010 |
| 2011年 | 甲州 辛口タイプ | 銅賞 | 甲州シュール・リー2010 |
| 2010年 | 国内改良等品種 赤 | 銅賞 | 樽熟成マスカットベリーA 2009 |
| 2010年 | 国内改良等品種 赤 | 銅賞 | 樽熟成マスカットベリーA 2008 |
| 2009年 | 欧州系品種 白 | 銅賞 | 樽発酵シャルドネ |
| 2008年 | 国内改良等品種 赤 | 銅賞 | 樽熟成マスカットベリーA 2007 |
ジャパンワインチャレンジは日本の市場にて取扱のある輸入ワインおよび国産ワインを審査するアジア最大規模のコンクールです。
受賞暦
| 年 | スタイル | 賞 | 銘柄 |
| 2011年 | Koshu 部門 | 銅賞 | 柑橘香 甲州2010 |
近年、酒類の需要が落ち込んでいるという中で、逆に元気のあるカテゴリーのひとつがワインである。日本にもようやくワインの文化が定着してきた結果ではあるとは思うが、その中にあっても国産ワインはまだまだ市民権を得ることができてはいない、というのが本当のところだと思う。ここ最近では「甲州種」を代表に、日本ワインが世界的にも評価されつつあるが、国内ではまだまだその認知度は低い。
しかしながら、いざ勝沼を訪れてみると、そんな一般的な認知などどうでもよくなる。そこには醸造家たちの「ワイン造りに対する熱い」、「よい葡萄を育てる自然への啓蒙」がひしひしと感じられる。この「ワインへの愛」は決して海外のそれには劣らないことだろう。そこに出来上がったワインはまさに本物の味である、そう思わずにはいられない。
5月28日(月)更新 集計日:5月27日
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