【和ろうそくの歴史】

和ろうそくは、日本独自に発達した事前環境にやさしい灯りです。岡崎市において和ろうそくは、江戸中期に会津地方(福島県)から伝わったといわれています。城下町・宿場町として栄え、寺社も多く、地場産業として仏壇や石工品などを盛んとする当地には、享和元年(1801年)当時8軒もの「蝋燭屋」がありました。江戸時代、高級品であった和ろうそくは、明治から昭和初期頃には庶民の間でも広く使用されるようになり、全国に多くの和ろうそく製造業者が存在していました。しかし、安価で手に入る洋ローソクの普及や電化が進んだことによって需要が減少し、製造業者も減少。現在では全国に20数軒程となってしまいました。そうした中、江戸時代からの伝統的風土も相まって岡崎市内には3軒の和ろうそく製造業者が、それぞれの技術を継承しながら製造を行っています。

【和ろうそくの原料は天然素材】

磯部ろうそく店は現在9代目。江戸時代から300年に渡り、変わらぬ原料と変わらぬ技法、国内産櫨蝋(はぜろう)を使用した、手造りの和ろうそくを製造しています。

【職人の手が生み出す美しいロウの年輪】

串を軸とした灯芯に、45〜50℃の溶かした下掛け用のロウを手に取り、手の上で串を回転させながら、軸を中心に円心円状にロウがつくように下掛けをし、乾かす。この工程を繰り返すことで、手がけ和ろうそく(本和ろうそく)独自の美しい年輪状の断面が形成されます。その後、指先の僅かな感触をもとに凹凸を爪で削り、ろうそくの形を整え、一本一本丁寧に造られています。

【和ろうそくについて】

和ろうそくの種類は、大きく分けて2つ。「棒型」と、型の部分が広がった「いかり型」です。 またろうそくは、重さで区別します。 一匁(匁・もんめ・は約3.75グラム)でおよそ30分、 五匁で1時間半ほど灯ります。植物性、天然素材を使用した和ろうそくは、
・すすが少ない
・ロウ垂れが少ない
・風に強く消えにくい。
といった特性があります。

やわらかで、ときに大きくも小さくも揺らめく和ろうそくの灯りは眺めているだけで心安らぐ優しい灯りです。

そんなゆとりと安らぎ、そして贅沢な空間を演出する和ろうそくで
「大切な人とふたりだけのパーティ」
「好きなお酒と一本の和ろうそく」
など至高の時間をお楽しみください。

【認定】

2007年、岡崎で作られる和ろうそくは、「三州岡崎和蝋燭」として、国から愛知県の地域資源に認められました。

2009年、愛知県より「郷土伝統工芸品優秀技術者表彰」を受け、同年、「愛知ブランド企業」に認定されました。