
このお城で使用したパーツをすべて並べてみました。
ここで、立方体1個の体積を仮に<1>とした場合、
立方体・直方体:<64>
装飾パーツ:<9>(この内、四角柱に該当するパーツは<4>入っています)
となります。
四角柱で概形を作った後で、より複雑化、具体化させるために円柱や三角柱
などの装飾的なパーツが少しだけ使用しています。
装飾的な西洋の教会も、その芯となるものにはレンガという四角柱が使われ
ているように、物を形作る上で重要な役割をもち、そのほとんどを占めるのが
四角柱なのです。
ですからこれから長い間遊んでいくことを考えた場合、同じ体積の1セットを購入する
のであれば、まずは《立方体》や《直方体》がたくさん入ったセットをお勧めいたします。
遊びが慣れてくるにつれ、どんどん作るものも複雑で大きくなってきます。
積木は本格的に遊びだすと1セットで成立する遊び道具ではありません。
よく《積木は砂場の砂のような存在です。》とお話しています。
作品を作った時は形がありますが、それを壊すともとの砂へと戻ります。
バケツ1杯の砂よりも砂場の砂のほうが楽しいように、積木にも同じことが
いえるのです。
1セットで遊んでいて物足りなくなってきた時は追加してあげましょう。
こうやって少しづつ量も増やしていけばもっともっと楽しくなるはずです。
立方体は、縦、横、高さが同じですので、誰がどういう向きで置いても
同じように見える、基本となる立体です。まずはこの形からはじまります。
次に必要な形はこれを発展させた形、つまり直方体になるのですが、
直方体の大きさを決める場合に、どんな比率の直方体を選べばいいのでしょうか。
まず、ある立方体を基準とし、この立方体を2個と直方体2個を写真のように
合わせたとき、ちょうど同じ形になる直方体をご用意ください。
数字で表すと1辺が立方体1辺と同じ長さ、1辺が立方体1辺の2倍の長さ
1辺が立方体1辺の1/2の長さです。

「まったく違う形だけど2個と2個、くっつけたら同じ形になるよ」
というように最小の数で《関係性の発見》ができるからです。
直方体だけでは《関係性》も《発見》もさほど生まれません。
遊びには必ず《関係性》をもたせる事が大事なのです。
皆さんもぜひ積木遊びからも『あっ!すっごいもの見つけた!』を感じてみて
ください。
時々『直方体(通称レンガ積木?)だけで遊ばせようと思っています。』と
おっしゃる方がいらっしゃいますが、このことからもぜひ立方体を一緒に
ご購入ください。
3.サイズのこと。
がりとんでは30mm基尺の積木と45mm基尺の積木を主に販売しています。
基本的に30mmの積木はテーブルの上で遊ぶ時用、45mmの積木は床の上で
遊ぶ時用とご説明しています。
ただし1歳前後で始めて積木遊びをされる場合は45mmの積木をお勧めして
います。45mmは大きさ的に《握りつかむ》といった大きさで、重さもほど良く
あるため、1個、2個と積みやすくできていますが、30mmの積木の場合
《指でつまむ》といった感じで軽いため、うまく乗せられそうでも、崩れて
しまいがちになるからです。
先ほど《基尺》という言葉が登場しました。あまりなじみの無い言葉ですし、
『基尺って何?』ってことになりますので、ここで基尺について少しご説明
いたします。
基尺(きじゃく)とはその積木の基本となる寸法を意味し、一般的には
積木セットの一番小さい立方体の1辺の長さのことをさします。
その立方体の1辺が30mmなら30mm基尺、45mmなら45mm基尺と呼びます。
良い積木はこの基尺がきっちり考えられており、その基本となる立方体から
《整数倍》と《整数分の1》の関係で構成されています。
この基尺は大変重要で、この関係がきっちりしていると、いろいろ積み重ねて
いっても、三角柱などの例外を除き、いろんな積み方をしても必ず高さが
あってくるため、その上にどんどん積んでいけるのです。

基尺がバラバラですと、積んでいっても微妙にずれが生じ、その結果きっちり
積んでいるのにもかかわらず、崩れてしまう、《関係性》が見出せない、
ということになってしまいます。
ですので積木を増やしていく時は、この基尺を必ず揃えるようにしてください。
4.面取りのこと。
積木には【面取りのあるもの】と【面取りの無いもの】とあります。
この2つの写真は2枚とも同じように並べてみましたが、
左が【面取りのある積み木】、右が【面取りの無い積木】です。
面取りのある積み木は、面取りしてあるがために何かを作ろうとすると、
面取り部に影がはっきりと出てしまい、その結果一体感が出ず、一つの形
として見たてる事が難しくなるのです。それに比べ、面取りの無い積木は
余計な影が出にくく、積み重ねたものをまた別の大きいひとつの形として
見たて易いのです。
これから(ひょっとすると大人まで)長く遊ぶ事を考えると、
積木は《面取りの無いもの》の方が圧倒的に楽しめるのです。
『面取りしていない積み木は危なそうでちょっと不安』などという声も聞かれます。
確かに面取りしてある積み木の方が見た目には優しく見えますが
本当に【面取りのあるもの】は安心なのでしょうか?
【面取りのあるもの】は丸みをおびて一見優しいように見えますが、
【面取りの無いもの】と同じく材質は《木》であり、硬いことには違いありません。
ですので、どちらも投げて人に当たったら怪我をするし、ガラスに当たったら
割れもします。もちろん自分の足に落とせば痛いのです。
以上の4点をご参考に積木をお選びいただけたら、これから長ーく続くで
あろう積木遊びが、よりいっそう楽しいものになると思います。
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