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現代美術・二等兵 籠谷シェーン氏・ふじわらかつひと氏
『駄美術』という名前を目にしたことはないだろうか。
精力的に展示会を行い、昨年本も出版した
手法・ジャンルにこだわらない彼らの作品群の総称。
見る人が楽しめる脱力系エンターテーメントはどうして生まれたか、話を聞いてみた。




shibata(以後S)現在の活動を始めるきっかけをお聞かせください。

籠谷氏(以後K:写真左)僕ら大学のときの仲間同士なんですけど、京都市立芸術大学の彫刻専攻で、遊んだり、クラブが一緒だったりして。専攻が、いわゆるファインアート系だったので、大学院に進むのが普通なんですが、自分達は就職願望があって。

ふじわら氏(以後F:写真右)こんなことしてても、生活できへんと思って(笑)。

K-働き出して1年くらいたって、学生の頃の、先輩や後輩の展示を見て、ほとんどがしょーもないものばっかりで(笑)。「なんでこんなことしてるんやろ」っていうのが正直見えて。そのやっていることが「社会に対して」っていってるけど、実際に自分が社会に出て、世の中のことが見えてきていた頃だったから、その人たちは社会も知らんのにと思って。対象にする世間はもっと忙しくて、そんなこと(それらの芸術活動)に構ってへんのに、そいつらが発信したところで、見せる工夫もしてないし、伝える工夫もしてないで、「どうなの?」と思って。 キレイだったり、面白いとか、何か感想が残ればいいのに、そういうのが、まったく感じられなくて。全然リアリティーもないし、「自分が好きなだけなんじゃないか」って思ったんですよね。
F-展示会に誘われて、見に行っても、何てゆうていいんかも分からん展示ばっかりで。首かしげるようなものばっかりでね(笑)。違うな、というか、単に面白くないなと思って。


S-なんだか想像つきます(笑)。それで、自分だったらって思ったんですね。
K-そうです。「それじゃ自分達は何がやれるか」って考えたときに、そんな何かに対して問題意識もなく、単純にこんなん作ったらおもろいやろうと思って。美術のまねごとみたいなのを、ギャラリー借りて自分達でやったら「明日から、作家先生になるんちゃうか?」というノリでした。それが最初ですね。で、意外と受けて。その展示が終わった時点で、来年もやろかって。搬出した次の日に、来年の予約をしたら、おもしろいんちゃうんかなと。そんなのを何年かやってると、定期的に見に来る人がいたりして作家の仲間がきて「ほっとする」なんていわれたり「続けて」なんて言葉をもらって・・。図に乗って、続けてきたんです(笑)。

S-実際にはお二人とも会社勤めされているのに製作活動はいつ行っているのでしょう?
K-仕事の傍らなので、深夜、家族が寝静まってから、こっそりですね。シンナーのニオイもださないように、気を使ったり(笑)。休みも、家族との時間にあてたいし。会社の仕事も、ものづくりではあるんですが、現代美術・二等兵の活動は、制約なしでやるというか、とんでもないものができあがったっていうのが楽しいです。

S-ユニット活動ではありますが、共作はされずに、個々に作って持ち寄る形態をとられてますね。
K-実際にネタの話はメールでやりとりはしてます。でも、昔はネットなんてないから、当日に持ち寄って初めて見て、どう並べようかって決めたりしてましたね。

S-相手の作品に対して、これはないだろ!と思ったことは?
K-否定的に思うことはないですね。
F-相方の作品に対して、後から、じわじわ分かって「ああ。」って思ったり。「よーこんなんつくったなぁ」って思ったり、普通のお客様の反応と一緒で「あほやなぁ(笑)」と思ったり。
K-途中で、ネタはお互い話してるけど、実際に出来上がったものを見ないと、反応はわからないですからね。面白いだじゃれを思いついても、誰かに言って反応見ないと、ほんまに面白いかどうかは分からないのと一緒ですね。



 


S-「美術」の一方通行への疑問をお持ちになられてましたね。ご自身の活動は「美術」活動なのでしょうか。
K-美術って何かっていわれてもなぁ。哲学的というか、禅問答的なような気はするけど。単純に、広辞苑にのっている内容しか、いえないですよ。ただ、自分の中で、この活動が、美術なのか、ものづくりなのか、表現活動なのか、っていうように、カテゴリーに分けて考えては、いないです。ただ、仕事のときもそうですけど、ものを作る時、より相手に伝わるように、工夫はしますね。美しくしたほうがよければ、そうするし。伝える内容は、例えば環境問題とか、正直、自分の中で理解しにくいことは、自分でも表現できないですよね。もちろん作って、見た人に伝わらなければ、意味がないような気もしますし。コミュニケーションというかね。
F-美術っていうカテゴリーでは、自分の活動を考えてなくて。人生を豊かにしてくれるものなら、絵だろうが、映画だろうか、お笑いだろうが、全然なんでもいいと思う。 美術ばかりが崇高なもので、高尚なものというイメージばかりが先行している気がして、別にそうでなくてもいいと思ってまして。人が墓に入るまでの人生を、楽しく和ましてくれるものだったら、なんでもいいんじゃないかって思いますね。

Sー美術ではなくて『駄美術』と名乗るのは?
K-絵とか彫刻とか、技法の面で、美術はいわれることが多いけど、表現活動を幅広く今までしてきていて、どこまでが美術なのかっていわれると、正直分からないです。誰かが、これは美術で、これは美術じゃないっていう方もいらっしゃいますが。僕らも「美術じゃない」といわれてちょっと傷ついたこともあったりしたけど(笑)。
F-そんなんどーでもええわって(笑)。「そんなん美術ちゃうわ!」と、あまりにも自分達の活動に対して、いわれるので、面倒くさくなってきて。だから、「美術ちゃいまんねん!」って意味で開き直って『駄美術』と命名したんです。美術とは、高尚で難しくて、言葉遊びだったり、メッセージが重要でっていう感じがありますが。別にそういうコミュニティーに入りたいと思って、やってるわけじゃないし。
K-駄美術でいいんじゃないかな、駄菓子でな?
F-うん。



 


Sー最期に、駄美術を使われる方々に、メッセージをお願いします!
K-後悔しないでください(笑)。じゃないか、『ありがとうございます!』ですね。 数あるなかで、僕らのものを買ってもらったっていうのは、ありがたいです、本当に。 ユーモアが伝わって、たまに見た時に「なんでこんなん買っちゃたんだろう」と思いつつも どこかで許してもらえるような、余裕が生まれれば、ありがたいというか、狙いどうりというか、気持ちが伝わったような気がしますね。「デザインとは」とかね、そういった範疇から離れたところにあってもいいと思うんです。豊かさというとたいそうなものですが、買うというのは嬉しいものなので、うーん。そんな感じです(笑)。
F-本当に、気軽に見てもらえればいいです。今年も展覧会(※)をやる予定なので、これを機会に、皆見に来てください!
※展示会予定:: 2008年7月4〜18日 青山ブックセンター(青山)
2008年8月末〜9月9日 HEP HALL(大阪) 2008年10月3〜14日 イデアフレイムス(表参道ヒルズ) 2008年11月8〜23日 ヴォイスギャラリー(京都)