『アメリカン・スナイパー』はアメリカ合衆国で製作され2014年に公開された伝記映画である。

原作は故クリス・カイルが著した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題:American Sniper)で、脚色はジェイソン・ホールが行った。
監督はクリント・イーストウッドで、ブラッドリー・クーパーが主演を務める本作は、四度のイラク派遣と除隊後の苦しみなどカイルの半生を描いたもので、クリント・イーストウッドの監督手腕とブラッドリー・クーパーの演技によって、鮮やかで緊迫感のある映画として評価が高い。



■登場する装備
● .338
四度目のイラク派遣で使用した.338ラプア・マグナム弾を使用するボルトアクションライフル、としか書かれていない。
特殊部隊員にとっては次々に現れる新型銃の名称よりも使用する弾の種類が重要で、そもそも制式名称を知らない事も多い。
MIRSレイルシステムを装備したMcmillan TAC-338 スコープはリューポルド製 Mark4 3.5-10x40 LR/T .338ラプアマグナムは長距離狙撃用ライフル向けに開発されたマグナム弾で、一般的な有効射程は約1,500m、7.62mmNATO弾のおよそ2倍の威力を持つ。
従来の.300に比べて長射程で精度に優れる。カイルはこの銃で1920mの狙撃を成功させている。



● .300
最も多く使用したという、.300ウィンチェスター・マグナム弾を使用するボルトアクションライフル。
マクミランA-2ストックにMIRSレイルシステムを装備した レミントンM700 ロングアクション 途中から(恐らくは)Mk13 Mod5 SWSに更新している。
スコープはナイトフォース製 NXS 8-32x56 .300ウィンチェスター・マグナムは7.62mmNATO=.308ウィンチェスター弾の原型である.30-06弾を更に延長した強装弾。



● Mk11 Mod0 SWS(Sniper Weapon System)
7.62x51mm NATO弾を使用するSR-25の米海軍仕様。 スコープはリューポルドM3。 作動不良が頻発したため好きな銃ではなかったが、この銃を使用するときは自衛用のM4を携行する必要がなかったという。



● SPR Mk12
5.56x45mmNATO弾を使用する高精度多主目的ライフル(Special Purpose Rifle)。
ロアレシーバーをM4の物と交換してフルオートが撃てるようにしていた。



● Mk18
5.56x45mmNATO弾を使用する10.3インチ銃身のM4。
Mk.18 Mod.0 CQB-R(Close Quarters Battle Receiver)は.338や.300を使用する際、自衛用として携行していた。



BDUは3CD、ナイロン装備はKHやTANで、PTTはTEAというのが、当時のSEALsスタイル。ADVENTURE LIGHTS製VIPライトの使用率も高い。

カイル自身、当初はCIRASを着用していたが、長時間伏せて待機する為、PACAアーマーとローデシアンチェストの組み合わせに切り替えたとの事。
マガジンポーチはSR-25の7.62mmマガジンが収納できるAK用を使用。
映画ではマガジンポーチの上部にMk-11サプレッサーをタイラップで止めている。
PACAアーマーにはカイルのトレードマークであるパニッシャーのスカルがペイントされている。
 
■パニッシャー マーベルコミックのダークヒーロー。
ギャングの抗争で家族を失い、復讐を誓った犯罪者退治専門のヒーロー。
犯罪者と言えど故意に殺すことはない他のヒーローと違い、パニッシャーは「必ず殺す」スタイルで、他のヒーローと対立している。
パニッシャーの「犯罪者を容赦なく殺す覚悟」が、イラクで仲間を救いたいカイルにとっては、何より必要だったのかも知れない。

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