■ フード ・ フードベスト
21℃以下の冷たい水でダイビングするときには、身体だけではなく頭も保護する必要があります。
頭から失われる熱は、全体の体温喪失の75%にも相当します。フードは冷たい水中に入る時や、頭部を保護するのに使用します。また、暖かい海でもクラゲなどの被害を避けるためにも、フードを付ける事があります。
21℃以下の水温でダイビングする時には、絶対に必要だと思ってください。フードは、すり傷などの保護にもなります。
ダイバーが使うウェットスーツやドライスーツは、ネオプレン製のフードを使います。
『胸あて付きフード』 『胸あて無しのフード』 『フード付きベスト』 という3種類の基本的なタイプがあり、さまざまな厚さのものを選ぶことができます。
『胸あて付きフード』 は、フランジと呼ばれる幅広い「胸あて」がついていて、この部分をウェットスーツのジャケットの下に入れます。特殊な形状の襟の下に入れるようになっているドライスーツもあります。このフランジは、首とジャケットの間の隙間をなくしてフィット性を高め、水が侵入するのを最小限に止めます。
ドライスーツの場合は、首のシール部分を保温して冷たさを減らします。保温性のあるネックシールを使っているドライスーツの場合は、『胸あて無しのフード』 を使います。『フード付きベスト』 は、胸あて付きフードの利点を全ての備えており、保温効果も高めます。
□ 胸あて付きフード
首とジャケットの隙間をなくしてフィット性を高め、水が侵入するのを最小限に止めるのに効果的です。
□ 胸あて無しのフード
保温性のあるネック・シールを使っているドライスーツの場合に効果的です。
□ フード付きベスト
胸あて付きフードの利点を全ての備えており、保温効果も高めます。
フードは、ぴったりフィットするものを選びますが、きつ過ぎてはいけません。フードがきつ過ぎると首の動脈(頚動脈)が圧迫され、脳がこれを高血圧と解釈し、心臓に対してペースを落とすよう信号を出し、心拍に異常を来すことがあります。
そのままフードをかぶっていると、頭がフラフラし始め、気が遠くなったり、意識を失うことすらあります。
きついフードは不快以外の何物でもないため、我慢してかぶっていようとする必要はありません。
心地よさとフィット性を考慮して購入してください。
■ ドライスーツ用インナー

ドライスーツの場合、スーツそのものの保温効果も高いのですが、いいインナーを着ることによって、その性能は120%発揮できます。
まず第一は、暖かさの確保。フリース系などの軽く保温性の高いものを選ぶといいと思います。次に、余計な浮力がかからないよう配慮された素材であること。浮力が増せば、その分ウエイト量もプラスしなければなりません。また、ドライスーツ自体はサウナスーツのようものなので、インナーは透湿性に優れた素材であれば、汗をかいたときでも肌表面からの湿気を逃し、中はサラリとして快適です。さらに、ドライスーツを着て水の中に入ってしまったらインナーの調整はできないので、スーツ内で違和感を感じさせないことも大切です。生地そのものが厚すぎず伸縮性があること。しかも動きに応じる立体裁断加工で、手首や裾が上がってきたりしないようデザインされているものが最適です。
アウターウエアとして使うなら、水をはじく撥水性のものであればさらに万全です。
気象条件や水温などを調べて、十分な寒さ対策が必要です。ドライスーツは、ある程度インナーを重ね着しても大丈夫なように設計されていますので、潜る前に寒いかもしれないと判断したら、インナーを上手く活用してください。
水着の上に、まず薄手のインナーを着て、さらに厚手のインナーを重ね着。必要に応じてラッシュガードなどをもう一枚追加するのも効果的だと思います。