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【突撃取材!?】
土佐文旦
「涙の摘果」の巻
「怒涛の花つけ」からはや3ヶ月。 2007年8月26日(日)、花付け後の土佐文旦の成長具合を皆さまにお知らせするべく、土佐市宮ノ内の文旦農家へふたたびお邪魔させていただきました。 土佐市宮ノ内は、実は「文旦発祥の地」といわれております。このような立派な碑もどぉーんと・・・・・ おおっ!
ふむふむと「土佐文旦の由来」を読みながら、山道を登っていくと、朝早いにもかかわらず、お出迎えいただきました。 「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」 「やあやあ、いらっしゃい。久しぶりだねえ。」 「その後、花付けをした土佐文旦はいかがですか。」 「だいぶ大きくなっとるよ。握りこぶしよりちょっと大きいぐらいかね。それじゃあ、さっそく案内しようか。」
「おおっ!」 受粉をお手伝いさせていただいた土佐文旦は、その後すくすく育ち、たわわに実をつけていました。 「ずいぶんたくさん実をつけるものなんですね!」 「今年は天気がよかったし、台風の被害も少なかったからねえ。やっぱり日照時間が長いと、実の成長も順調だよ。」
黄色い文旦を見慣れているので、グリーンの実はちょっと奇妙な感じがします。 でも小さいながら、ちゃんと土佐文旦の顔つきをしているのが、とってもカワイイですよね。 8月下旬から市場にでてくる「水晶文旦」は、やはりとても美しいグリーンをしています。 でも扁平な「水晶」とちがい、「土佐文旦(露地文旦ともいいます)」は、頭がとがっているのが特徴。
でも、受粉した実がすべて出荷されるわけではありません。 成長の過程で、育ちの悪いもの、虫などがついてしまったもの、実と実が近すぎて相手を傷つけてしまうものなどは、大きくなる前に取り除きます。 これを「摘果」といいます。 果実の数を制限することで、一つ一つの果実に多くの栄養が行き渡り、果実が大きく、よりおいしくなるのです。
どの実を残して、どの実を除くか・・・・・。
摘果は文旦を精魂込めて育ててきた生産者の方にとっては、ある意味とてもつらい作業です。 それでも、美味しい文旦を召し上がっていただくため、摘果は避けてとおれません。
摘果によって取り除かれた実たち。 養分を残された兄弟たちに譲って、静かに土に返ってゆきます。
なかにはこんな実もあります。 これは「日焼け」といって、直射日光を浴びすぎたため色が変わってしまったものです。 皮がきれいではないので商品価値はなく、市場には出回りません。 しかし、太陽の恵みをこれでもかと受けているので、「とてつもなく旨い」(農家の方の言葉)そうです。
そろそろ「突撃取材」も終了です。 じつはこの時点で、まだ午前8時。山の東側の斜面に朝日があたり、文旦の木々が輝いて見えます。 この後、11月いっぱいまで熟して黄色くなった文旦は、12月上旬から収穫され、皆さまのもとに届けられるのです。
「今日は、朝早くから本当にありがとうございました。」 「なんの、今日は葉の色と同じでぱっとしなかったけれど、黄色い実が一面になった文旦畑はきれいだぞ。」 「なるほど、またぜひ取材させてください。」 「おう、それじゃあ12月にな」 私たちは木枯らしの吹く中再会することを約束して、宮ノ内をあとにしました。 つづく
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