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備前焼の土は、備前市伊部周辺の山土と、ヒヨセと呼ばれる田土、邑久郡長船町磯上周辺の黒土の3種類があります。 その中でも、田土が主に使用されています。 田土(ヒヨセ)は、田の底2〜4m、厚さ約10〜90Cmの粘土層を冬期に掘り出した物です。 掘り出した粘土は、野積みにして約2〜3年間は雨・風に晒して、不純物を腐らせ土になじませます。 また、その間に、備前の土に過多に含まれる鉄分の脱鉄作用も可成進みます。 次に粘土は、天日干ししてよく乾燥させて、小さく粉砕出来る様にします。泥漿を、より早く作るための作業です。 |
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回転粉砕機に約1〜2時間かけて粘土を細かく粉砕します。その後、水を加えて粘土を溶かします。 水に溶かした粘土(泥漿)を、回転ふるい機にかけて、小石・木くず等を取り除きます。網の目を通った泥漿だけが水ヒ槽に送られます。 ふるいにかけられた泥漿は水ヒ槽で沈澱させて、きめの細かい良い部分のみをポンプアップさせます。 |
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次に、圧力を掛けて水に溶けた粘土を搾ります。水分がある程度取れて純粋な粘土の出来上がりです。 土練機で何回もよく練り直し、成分の均質な粘土を作ります。 粘土を地下室に入れて約2〜3年間寝かせます。そうする事でより熟成されて粘りが増し、作品が作りやすい粘土となります。 |
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熟成させた粘土を土練機で何回もよく練り直し、表札が作れる状態にします。 土練機から板状にのばした粘土を表札サイズに切断し、プレス機にかけます。 製作された表札は、少し乾燥させ、手作業で1枚1枚仕上げていきます。 楕円・丸型等の表札はそれぞれの形に切り抜き仕上げていきます。 |
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その後、水分や粘土質によって収縮が変わってくるので、注意しながら陰干しで自然乾燥させます。大きな表札は、注意深く、徐々に乾燥させる事が必要です。ここで製作時より約5%の収縮があります。 乾燥期間は約2週間です。風にあてないように、ゆっくり乾燥させます。 備前焼の窯は、穴窯・大窯・登り窯・電気窯・ガス窯などがあります。 その中でも、現在最もたくさん使われている窯は、登り窯です。 いよいよ出来上がった表札を登り窯に窯詰めします。 窯の中に棚を組んで、小さい表札・大きい表札など、取りたい焼けを考えて、置いたり・重ねたりして10人で3日間くらいかけて詰めます。 窯詰め後は、焚き口だけ残して、すべて耐火煉瓦で蓋をします。 電気窯・ガス窯の場合は、1〜2日間で窯詰めは完了します。 |
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いよいよ窯焚きです。 最初は、下の焚き口から赤松の割り木を少量づつゆっくり時間をかけて4〜5日間焚き続けます。これを「あぶり」といい、温度は800度前後になっています。 写真は、あぶりから3〜4日後、上の焚き口から「中焚き」をしているところです。 投げ入れる割り木の数は12〜15本、温度は1100度位になっています。 その後更に3〜4日、割り木の数を調節しながら1200度を上限にして1150度前後の温度を維持します。 最終段階で、何度かの「大焚き」(一度に、100本位の割り木を投げ入れる)をやり、焼けに様々な変化を出します。 |
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次に、部屋の両側にある焚き口を切り横焚きに移ります。 最初は、焚き口に一杯に割り木(小割りの割り木)を詰めて焼成時間を引きのばす操作をします。 左右の焚き口に二人の窯焚き人がついて、同時に焚きます。 佳境に入ると、10〜20本の割り木を、サマ(焚き口の下の溝)の中央にも投げ込んで、燠(割り木が燃え尽きて真っ赤になっている状態)を貯めていきます。 最高温度は1250度前後、35〜36時間ですべての部屋を焚きあげます。 すべての窯焚きにかかった赤松の割り木の総数は約20000本にもなります。 2週間焚かれた窯は、約1週間かけて常温近くまで冷やされます。 この時窯の中に冷たい外気が入りますと、急冷されて窯の中の作品は「ピリピリ」と音をたてて割れてしまいます。 どんな焼けになっているか期待しつつ窯が冷めるのを待ちます。 |
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いよいよ窯開きです。 期待半分・不安半分の時です。 窯の中に人が入れるだけ、各部屋の耐火煉瓦が取り除かれます。 次に各部屋にそれぞれ人が入り、丁寧に一点づつ表札を壊さないように取り出します。 |
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窯出しされた表札は、一点一点人の手によってペーパーである程度作品に付いた灰を落とし、手触りを良くします。 しかし、あまり強く磨りすぎるとせっかくの良い焼けにキズが付いたり、カケの原因にもなりますので注意が必要です。 根気の要る仕事です。 仕上げの終わった表札は丁寧に水洗いされ、キズのある物を取り除きます。 検査を通った表札は、展示即売場で売られたりNet販売されます。 |
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ご注文いただいた表札はお客様のお名前を彫り込みます。 その後、塗料を塗り完成です。 きれいに水洗いして、化粧箱に入れ個人宅に宅配便を利用して、出荷されます。 |
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