諫早湾の水門開放から有明海の再生へ ─最新の研究が示す開門の意義─

諫早湾の水門開放から有明海の再生へ ─最新の研究が示す開門の意義─

 この本は、諫早湾干拓の問題点を改めて整理し、開門の必要性を広く社会に訴えることを目的に、有明海の環境や漁業の研究を行っている科学者のグループ「諫早湾開門研究者会議」のメンバーが中心となって執筆したものです。諫早湾干拓事業と有明海の漁業被害の因果関係を科学的に解説した一般向けの書籍です。

¥1,200

全国一律送料無料

※条件により送料が異なる場合があります

支払い方法:あんしん取引(クレジットカードもしくはTポイント)

このアイテムをお気に入りに登録する

違反商品の申告をする

商品詳細  この本は、諫早湾干拓の問題点を改めて整理し、開門の必要性を広く社会に訴えることを目的に、諫早湾開門研究者会議のメンバーが中心となって執筆したものです。
 1章(執筆:陣内隆之)で干拓事業の経緯や、開門をめぐる行政、裁判などの社会的な動向を説明した後、2章以降の科学的な解説を読んでいただくという構成になっています。
 2章(執筆:佐々木克之)では、干潟の浄化能力の喪失による、調整池からの多量の汚濁物質の排出が、諫早湾や有明海での赤潮や貧酸素の発生、漁獲量の減少を招いていることを解き、その回復のためには開門による海水導入が必須であることを、2002年に行われた短期開門調査の結果から説明します。
 3章(執筆:高橋徹)では、調整池の水質悪化によって大発生しているアオコに焦点を当てて、その毒素が有明海奥部まで拡散していることや、諫早湾周辺の魚介類や米からも検出されていることを示し、その解消にはやはり開門しかないことを述べます。
 4章(執筆:東幹夫・佐藤慎一)では、有明海の底生動物が短期開門調査直後に急増し、その後は年々減少している調査結果を報告します。底生動物は魚介類の食物として重要であるため、この結果は近年の漁船漁業の深刻な衰退と密接に関係していることを示します。また、短期開門調査直後の底生動物の増加は、有明海奥部だけでなく湾口部でも見られることから、諫早湾閉め切りや短期開門調査は有明海全域に影響を及ぼしている可能性が指摘されています。
 5章(執筆:堤裕昭・小松利光)では、過去の海底堆積物などの調査から確認された有明海奥部東側での流速の低下と、1990年代後半からの赤潮の大規模化について、諫早湾の潮受け堤防建設による影響の可能性を考え、そのメカニズムを考察します。
 以上の他、コラム(佐藤正典、清野聡子)と、あとがき(錦織淳)を収録しています。
(A5版 本文120頁)